> 暮らしと食 > 「春の七草」の種類は?いつ食べる?
今は七草がゆといって、1月7日に七草とおかゆを一緒に炊くのが主流ですが、平安時代にはおかゆではなく、七草のお吸い物が食べられていたようです。
せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、春の七草。
娘が3歳の頃、テレビの影響を受けて暗記を楽しむようになり、春の七草を言えるようなりました。意味はわからず、ただただ唱える。言えることが嬉しくなるとどこででも始まり、時にはトイレの中で呪文のように・・・
体にしみ込んでいるようで3年経った今でも、突然「せり、なずな〜」と言い始めることもあり、子どもの記憶力に驚いてしまいます。
普段はあまりなじみのない七草。
でも、実は身近な植物かも!?
さわやかな香りで、お吸いものやおひたしにしても美味しいです。
みつばもせりの仲間。
ぺんぺん草という呼び名でおなじみ。胃腸によく、利尿作用があります。
「母子草(ははこぐさ)」ともよばれ、昔は草餅に入れていました。おかゆには、若い葉を使います。
「はこべ」と呼ぶこともあります。おひたしなどにしても食べられていたほか、古くは歯磨き粉として利用されていました。
別名は「こおにたびらこ」。同じ名前でシソ科の野草もあるので、間違えないように注意が必要です。
昔は「かぶ」のことをすずなと呼んでいました。葉の部分の苦みも良い味わいです。
漢字で書くと「清白」。大根の別名です。葉はみずみずしく、シャキシャキしています。七草がゆには小型の大根を使います。
薬効もあると言われる七草。特に、お正月のごちそう疲れを解消して消化を助けたり、腸の調子を整える働きをしてくれます。
また、野菜の少ない冬の時期に、ビタミンを補給するという役割も。昔の知恵がたくさんつまってた素朴で優しい味わいの七草がゆ。これを食べて一年を元気に過ごしましょう。
◎スタンダードにお塩
おかゆを炊き、細かく刻んだ七草を入れて、塩を入れて味を整えます。
◎ちょっと変わり種?中華だし
味をつけの時に、中華だしをいれると中華風の七草がゆになり美味しいですよ。
◎優しい味わいこんぶ
おかゆを炊く時にこんぶも一緒に炊くとこんぶ風味の七草がゆになります。
<参考文献>
日本の食ごよみ 橋本 加名子 Kadokawa / アスキー・メディアワークス
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