> 食材辞典 > 大根役者と呼ばないで!和にも洋にも離乳食にも使える大根の意外な…
一年中スーパーの野菜コーナーで見られる大根。
おでんや煮物など『和』のイメージが強いですが、煮る、蒸す、炒める、生で…と幅広く調理ができる食材のひとつです。日持ちするので冷蔵庫に常備されている方も多いのでは?
一般的に見る大根は、葉の部分と上の部分が青く下の部分が白い大根で、この大根のことを青首大根と言います。他にも辛み大根や、はつか大根、かいわれ大根など様々な種類があります。そんな大根の旬や栄養素、選び方から離乳食での使われ方まで…知っているようで意外と知らない?!大根についてご紹介します♫
品質改良が進み一年を通して手に入れることができますが、寒い時期のほうが甘みがあってみずみずしく、11月から2月が旬と言われています。辛みの強い大根を好む人には、真夏に出回るものがおススメです!
ビタミンCが豊富でジアスターゼという酵素も含まれています。ジアスターゼは消化を助け、胃腸を整える成分も含んでいるので、食べ過ぎや胃もたれには大根おろしが効果的と言われています。大根おろしは、おろしてから時間が経つにつれてビタミンCが壊されていきます。食べる直前におろすようにしましょう!
実は大根は根の部分より葉に多くの栄養素が含まれており、非常にすぐれた緑黄色野菜です。
新鮮なうちに葉を下ゆでして冷凍しておくと便利です。お味噌汁の具やチャーハン、卵焼きなど子どもの好きなメニューに手軽に使える栄養豊富な食材です。
色が白く、さわった時に固く張りがあり、みずみずしいものが美味しいと言われています。葉がついている場合は、葉がイキイキしているものを選びましょう。
葉の部分から水分が失われていくので、保存する場合は付け根の近くから葉を切り落とし、根の部分をわけて保存します。根の部分はラップまたはぬれた新聞紙で包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保管します。
大根は離乳食初期から使えます!赤ちゃんの味覚は敏感なので、なるべく上の方の甘い部分を選びましょう。
10分以上熱を加えると甘味が増すと言われているのでなるべく時間をかけて煮てあげましょう。
初期:
やわらかく茹でてつぶし、裏ごしして不溶性の食物繊維を除きます。味付けせずにそのままあげてOKです。
そのままで食べない場合はおかゆに混ぜてみましょう。
だしで煮てから冷凍しておくとすぐに使えるので便利ですよ。
中期:
みじん切りなど、そのまま飲み込んでしまっても問題ない大きさに切ったあと、加熱をすると冷凍保存する場合にとても便利です。
中期以降は、魚やお肉が食べられるようになってくるので、消化を助けてくれる大根は活躍します。
煮物の取り分けなども可能になり、ママの調理も少し楽になりますね。取り分ける場合は味がしみる前に取り、気になる場合はお湯で少し薄めてあげましょう。
後期:
歯茎でつぶせる程度に煮たり、茹でたりします。
好き嫌いが出てくる頃ですが、片栗粉でとろみをつけたり、うどんの具材として細かく切って入れてみると良いですよ。
完了期:
大人とほとんど同じ調理で良くなります。
味のしみたおでんや手づかみ食べのできる大根もちなど、お子さんが食べやすいように調理してみましょう。
大根にもアレルギーがあると言われています。
一般的なアレルギーと言えば大豆、小麦、卵、ナッツなどですが、大抵の食べ物にはアレルギーが存在します。アレルギー食材を完全に除去して食事をすることとても難しいことです。その為、離乳食の基本は小さじ1から食べさせることとされているのです。
大根の場合は、くしゃみやじん麻疹などの症状が出るケースは少ないようですが、万が一皮膚がかゆくなったり、赤みが出た場合は医療機関を受診しましょう。
昔から身近な存在だった大根はさまざまなことわざになっています。そこで、大根にまつわることわざをまとめてみました。
「大根食ったら菜っ葉干せ」
大根の葉のようにいつも捨ててしまうようなものでも、まさかの時に役に立つという意味。
「大根役者」
大根は消化が良いのでおなかの調子が悪くなることはめったにありません。このことから、平凡であたらない(うけない)役者をこう呼ぶことになったと言われています。
「大根どきの医者いらず」
大根の収穫時にはみんな健康になり医者がいらなくなるという意味。
「大根足」と他者から言われるといい気分はしませんが、ことわざでは良い意味で使われている大根。身体にも良い食材なので様々な調理法で美味しく食べたいですね。
大根の花
体がよろこぶ!旬の食材カレンダー
絵と文 まめこ サンクチュアリ出版
強く賢い子に育てる 食と健康大辞典
監修 小板橋靖 岡崎光子 学研
※以下のWEBサイトも参考にさせていただきました。
http://k52.org/syokuzai/041
http://ryoko-club.com/food/
クリームシチュー、ホットミルク、ココア・・ 真っ白な雪景色が広がる 寒い寒い冬ってなぜだかミルクが
2021.01.10 おいしい本mogmag23号発行のお知らせです。
2020.10.10 おいしい本夏を乗り切るお肉のパワー mogmag22号発行のお知らせです。
2020.07.10 おいしい本新ニンジン 春先に出回るニンジンを「新ニンジン」と呼びます。ニンジンに含まれるカロテンは、油と一緒
2020.04.22 暮らしと食いつもmogmagをご覧いただきありがとうございます。読者の皆さまからお問い合わせの多かった、配布
2020.04.10 おいしい本オススメ記事
最新の記事はこちら
クリームシチュー、ホットミルク、ココア・・ 真っ白な雪景色が広がる 寒い寒い冬ってなぜだかミル…
おいしい本mogmag23号発行のお知らせです。 …
おいしい本夏を乗り切るお肉のパワー mogmag22号発行のお知らせです。 …
おいしい本
新ニンジン
春先に出回るニンジンを「新ニンジン」と呼びます。
ニンジンに含まれるカロ…
いつもmogmagをご覧いただきありがとうございます。
読者の皆さまからお問い合わせの多…
1月発行のモグマグ冬号に、読者の皆様からたくさんの声をいただきました!その一部をご紹介いたしま…
おいしい本