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こどもの日?端午の節句?5月5日にまつわる食や由来について調べてみた

2017.05.01
たてまゆ WRITER

たてまゆ

「屋根よりたかいこいのぼり〜♪」大きなこいのぼりを見て、歌い出す子どもたち。
「大きいお魚だね〜食べたいね」といって鯉をつかむように、空に手を高くのばし、お口に入れてあむあむあむ・・・。
「黒くて大きいのが一番おいしい!」と幸せそうに笑っていました。


いつかこどもの日の由来を話してあげられたらと思います。


皆さんは、こどもの日の祝日にどんな意味があるのか知っていますか?

 

 

こどもの日?端午の節句?

「こどもの日」は1948年に国民の祝日として制定されました。

祝日法には、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」とされています。こどもの日は、お母さんへの感謝の日でもあるんですね。


祝日としては「こどもの日」ですが、古くは平安時代から続く男の子のお祝い「端午の節句」です。

端午の節句は五が重なることから「重五(ちょうご)の節句」と呼ばれたり、「菖蒲の節句」と言われています。
邪気を祓うために菖蒲を飾ったり、菖蒲湯に入ったりすることからそう呼ばれています。
古来は女性が行っていた神事でしたが、菖蒲が「武道を重んじる」という意味の「尚武(しょうぶ)」「勝負」と同じ読み方であることから、たくましく成長することを願う男の子の行事として定着しています。

 

こいのぼりを飾るのはなぜ?

 

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中国の故事に「鯉の滝登り」という言葉があります。立身出世、成功して立派になり名をあげることを意味しています。この言葉に由来し、夢は大きく、高く!!という意味が込められています。

江戸時代に武家の人たちが、のぼり吹き流しを立てたことから広まったと言われています。

 

 

こどもの日は何をたべるの?

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端午の節句といえばかしわ餅。
男の子の健康を願って食べる縁起物とされています。

柏は新しい葉が生えるまでは古い葉が落ちないので、「後継ぎが絶えないように」「男の子が健康に育つように」と願って食べられてきた縁起物のお菓子なのです。
柏の葉には抗菌作用もあるんですよ。

 

このかしわ餅、葉っぱに違いがあることに気付いていましたか?

つるつるした葉のおもて面を外側にしているものと、ざらついた葉のうら面を外側にしているものがあります。
これは、中に入っている餡の味の違いを表しているのですよ。
おもて面が外の場合はこし餡、お餅の色が緑の蓮餅であればつぶ餡です。
うら面が外になっている場合はみそ餡です。最近は緑の蓮餅やみそ餡のかしわ餅がお店に並んでいることが少なくなりました。
もし、お店で見かけたらお子さんと一緒に葉のちがいを見ながら食べ比べるのも楽しいかもしれませんね。

 

ちまきも端午の節句に食べる縁起物のひとつ。


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ちまきは、西日本から伝わったと言われていて、無病息災の祈りが込められています。元々は茅(チガヤ)の葉で、もち米などを包んで蒸したものをチガヤ巻きと呼んでいました。チガヤのことを「チ」とも呼んでいたことから、いつのまにか「ちまき」と呼ぶようになったそうです。

 

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かしわ餅やちまき、お祝いのちらし寿司などをまだ食べられないお子さんも、こどもの日を一緒にお祝いしたいですよね?

うす切りの食パンをこいの形に切って、ほうれん草や人参のペーストで目の部分ををつけてあげるとかわいいこいのぼりができます。おかゆと野菜ペーストを使ってこいのぼりの形にするのもおススメです。

 

つくって楽しむこどもの日

 

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こいのぼりや兜を子どもと一緒につくってみましょう♪折り紙で、こいのぼりや兜を折ることもできますが、のりやはさみが使えるお子さんでしたら、トイレットペーパーの芯を鯉に見立てて折り紙を貼り、目を付けるとかわいいこいのぼりができますよ♪新聞紙で大きな兜を折り、みんなでかぶって記念撮影も楽しいですね!

こいのぼりの絵本もたくさん出ています。なかでも「ちいさなこいのぼりのぼうけん」という絵本が私のお気に入り。折り紙のこいのぼりの作り方が書いてあるので、お子さんと一緒に読んで、作って楽しめると思いますよ。

こいのぼりが主役ではありませんが、子どもがよく「読んで〜」と持ってくる絵本の中に「ふくのゆのけいちゃん」があります。
お風呂屋さんのけいちゃんの、5月5日の日常が描かれています。
絵をじっくり見ていると、こいのぼりが飾られていて、おやつにかしわ餅を食べ、菖蒲湯に入り、五目寿しを食べる。こどもの日の文化を絵本で楽しむことができます。

 

「ちいさなこいのぼりのぼうけん」岩崎京子 作 長野ヒデ子 絵 教育画劇

「ふくのゆのけいちゃん」 秋山とも子さく 福音館書店

 

参考文献

にほんの食ごよみ 橋本加名子 株式会社アスキー

子どもと楽しむにっぽんの歳時記 食と手作り12か月 

私のカントリー別冊 主婦と生活社

参考WEB

まめ知識PRESS

https://sk-imedia.com/tangonosekku-6866.html

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WRITER

[食べること、作ること、食べている人の笑顔が好きな]
保育士/幼児食アドバイザー。 

海と歴史の街、函館市出身。5人姉妹の3女として、明るく賑やかな家庭で育ったムードメーカー。大学卒業後、大手菓子メーカーで接客にたずさわり、お客様の笑顔を見ることがよろこびでした。
現在は、3姉妹の子育て中。子育てを機に、食への興味が深まり、日々のご飯にちょっとした工夫を取り入れるように。子育てをしながら保育士と幼児食アドバイザーの資格を取得し、あきらめずに続けることの大切さを感じました。
子育て中のお母さんや、これからお母さんになる人たちが、日々の食卓を子どもと笑顔で囲めるように・・子育てと保育士の経験から、毎日のご飯に生かせるヒントや、食の楽しさやおいしさを伝える記事をつづっていきます。

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