> おいしい本 > 11ぴきのねことあほうどり「おいしい絵本」その2
前回に引き続き、モグマグでは「食欲の秋」と「読書の秋」をかけて、スタッフオススメのおいしい食べもの絵本をご紹介します。
子どもに絵本を読んでいる時って、自分も童心に帰っている瞬間がありますよね。
「11ぴきのねことあほうどり」は、終始子どもと同じテンションで読み続けられる、
ワクワクとゲラゲラが詰まった、楽しい絵本です。
今回モグマグのスタッフが持ち回りで「おいしい絵本」を紹介することになり、僕が真っ先に思いついたのが、作品中に登場する「コロッケ」と「とりの丸焼き」。
※ごくま社様許諾済
物語は11ぴきのねこが、コロッケのお店を始めるところからはじまります。
このシリーズをご存知の方なら、この作品を初めて読んだ時には、あの不まじめなねこ達がお店を開店して真面目に働くなんて!!?
と思ったに違いありません^^
このコロッケに当時3才の娘も僕も興味深々。
今までコロッケをあまり食べなかった娘ですが、ある時スーパーで買い物中にコロッケが食べたい!言い出すほどでした。
漫画風コロッケですが、大人も無性にコロッケが食べたくなるなる。
また、ねこ達が頭の中で妄想する「とりの丸焼き」も、骨つきでなんだか美味しそう^^
はじめは繁盛していたコロッケ店も、次第に売れ残るように…
毎日売れ残ったコロッケを食べているうちに、ねこ達はコロッケに飽きてきます。
「とりの丸焼きが食べたいね」なんて言っていたその時!
タイミングよく現れたのは、1羽のあほうどり!
ねこ達の目が光ります。
彼らがつくったコロッケがとても気に入ったあほうどりは「くにのきょうだいにもたべさせたいな〜」とつぶやきます。
あほうどりが11羽兄弟だと聞いて、ねこ達の頭にはあらぬ欲望がうかび、ねこ達は兄弟が住む、あほうどりの国を目指すのでした・・・
中心人物「とらねこ大将」のリーダーシップを軸に、11ぴきいることでできる団結力や、11ぴきもいるからこそ、どこかで油断してしまう集団心理などが、ユーモアたっぷりに描かれています。
また、タイトルにも書かれている「あほうどり」はどこか間抜けなキャラで、数を数えるシーンでは全く予想ができない数え方に、ねこ達と一緒に大人もクスリ。
同じネタなのに2回笑える仕掛けがあったり、読者を楽しませてくれますよ。
あほうどりを食べたくて仕方ないねこ達と、ねこに狙われているなんて思いもしないあほうどり。
両者のずっこけな掛け合いを是非お楽しみください。
また、想像もつかないラストの大どんでん返しも見ものです!
作者の馬場のぼるさんは、もともとは漫画家だったそう。
それもあってか、一般的な絵本と異なり、文章+挿絵というよりは、どのページも1コマ漫画+文章という印象を受けます。
大胆な構図で展開されていくストーリーは、ページを開くたびに期待と笑いの連続です。
1つのページに使う色の数をあえて抑えた、独特のやわらかで懐かしい色使いは、現代では新鮮にうつります。
同じ壁の絵でもページが変わると色が変化しているのを発見したり……
何度読んでも違う楽しみがあり、そんな細やかな作りが永く愛されるゆえんなのかもしれませんね。
最後に、
4歳の娘の反応は?!
こんな感じ。
11ぴきのねことあほうどり
馬場 のぼる
こぐま社
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