> 暮らしと食 > 食材辞典「あさり」地味だけど栄養たっぷり、和にも洋にもいい味出してる!あさりのお話し
私は、『あさり』と聞くと、子どものころに出かけた、潮干狩りの楽しい思い出がよみがえります。
砂の中から、まるで宝物をみつけたかのような嬉しい気持ちになり、夢中であさりを探し続けていました。
家族で見つけたそのあさりで、母が作ってくれたお味噌汁がおいしかったことや、貝の模様が美しくて、しばらく入れ物に入れてとっておいていた懐かしいひとコマをふと思い出しました。
和にも洋にもおいしく食べられ、貧血にも効果的といわれる女性にも嬉しい『あさり』。
ときにはレジャーにもなる?『あさり』についてご紹介します。
1年中出回っていますが、うまみが増すのは、産卵期を控えて身が肥えているころで、北海道産なら夏の7月~9月の時期だけ。
本州産なら春先の3月~4月と秋口の9月~10月の2回楽しめます。
造血ビタミンと言われるB12が多く含まれているので、貧血や低血圧の人におすすめ。
また、タウリンが豊富なので、血液をサラサラにしたり、肝機能の促進、糖尿病の予防などに効果的と言われています。
貝が平たくて、模様がはっきりしているものを選びましょう。
口がしっかり閉じているものや、少しさわって、すぐに口を閉じるのもが新鮮です。
むき身の場合は、つやがあり弾力のあるものを選びましょう。
2~3%の食塩水に浸けて軽くラップか新聞紙をかけて冷蔵します。
2~3日なら冷蔵保存可能。
砂抜きしたものを保存袋に入れて冷凍すると1か月程度なら、おいしく保存することができます。
弾力があって固いので、赤ちゃんには噛み切ることが難しい食材のひとつです。
細かく刻んでとろみをつけると食べられないことはないですが、無理に食べさせる必要はありません。
貝類にもアレルギーの可能性があるので、与えるときは少量ずつ与えましょう。
「おいしいな!」と、幸せな気持ちいっぱいで食べているとき、「ジャリッ」とした経験はありませんか?
そうです…砂です。
一瞬にして悲しくなりますよね。
そんな思いをしないために、非常に大事なことは、「砂抜き」です。
スーパーに売られているものの中には「砂抜き済み」と表示のしているものもありますが、そうでないものや、潮干狩りで採ってきたあさりは砂抜きをする必要があります。
STEPはたったの2つだけ!とても簡単にできるのでご紹介しますね!
STEP1:塩水で貝を浸す。
バットに洗った貝を並べ、貝の頭が少し出るくらいまで水を入れ、塩を加えて塩水を作ります。
「塩水は海水と同じ濃度で」と言われますが、「なめてみて、ちょっとしょっぱいくらい」でO.K!
ポイントは、貝を平らに並べること。
ボウルではなく平らな網付きバットを用意しましょう。水切りかごでもいいですよ。
貝が重なっていると、下にある貝が砂を吸ってしまい、それが「砂抜きしてもジャリッとする原因」につながります。
STEP2:暗闇に置く。
貝は薄暗いほうが砂をよく吐きます。
冷蔵庫に入れるか、バットに新聞紙などをかけると◎。
そのまま約6時間動かさずに置いておけば、砂抜きの完了です。
あさりを貝から外して食べるとき、貝に残ってしまう貝柱をもったいないなと思うことはありませんか?
実はある簡単な方法で、貝柱まで上手に外せる方法があるんです!それは、貝をびっくりさせてから火を通すというもの。
具体的にいうと、砂抜きをしてからそのままボウルの中で、反時計回りに貝をグルグルと1分ほど回すだけ!貝がびっくりしているうちに加熱調理するといいですよ。
この方法を使うようになってから、貝柱までおいしくいただけるようになりました。
ぜひお試しくださいね!
貝類特有のうまみとおだしがでることから、色々なメニューに使いたい食材のひとつです。
加熱しても開かない貝は傷んでいるので食べないようにしましょう。
煮汁に栄養が溶け出すので、煮汁まで食べられる味噌汁や酒蒸しなどの調理方法がおすすめです。
レンジでも簡単に調理できる「あさりの酒蒸し」をご紹介しますね。
◎あさりの酒蒸し
①: 砂抜きしたあさりを耐熱皿に並べる。
②:上から、酒大さじ3をかけて、ふんわりとラップをかける。(塩コショウなどの味付けは不要)
③:レンジ600Wで、3分から5分ほど加熱する。目安は貝の口が全部開くまで。
④:あれば万能ねぎを散らせてできあがり。
蒸し汁が出るので、炒めものやスープのおだしに使うといいですよ!
また、潮干狩りは、子どもにとっては大きな砂場で水遊びのような感覚なので、存分に遊べて大喜びですね!
おいしいだけでなく、親子で楽しめるあさりをみなさんも存分に味わってみてくださいね。
参考文献
・健康食コーディネーター養成講座テキスト/創芸グループ
・からだにおいしい魚の便利帳 藤原昌高著/高橋書店刊
参考WEB
・赤ちゃんのための手作り離乳食
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