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「生産者をたずねて」恵庭市の宮田さん【後編】

2017.08.18
高橋さやか WRITER

高橋さやか

 

さわやかな五月晴れのもとおとずれた恵庭市にある宮田渉さんの農場。

一面に畑と水田がひろがるおだやかな風景を眺めながらお話をうかがってきました。

前回は、生産されている作物についてのお話をご紹介しました。
今回は、宮田さんにおとずれたターニングポイントと、生産にかける想いについてご紹介します。

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ひいおじいさんの代からスタートした宮田さんの農場は、渉さんで4代目。


子どもの頃からよくお手伝いをしていたそうです。現在は、ご両親とパートの方、新規就農の研修生も受け入れながら、農場を営まれています。

 

—新規就農の研修生がいらっしゃるんですね

恵庭は、若い人が多いんです。いろいろな品目を作っているので、収益性のバランスもよいし、最近は大規模農業の人も増えてきました。

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恵庭市は、JAをはじめ新規就農者の育成や農用地の利用調整に力を入れている機関がいくつかあり、新規就農の土壌がととのっているんですね。

 

—生産する上で日頃から心がけていることは?

まず、観察をかかさないこと。草取りや、病気の予兆など、ちょっとした変化を見逃すと被害が大きいので。時間があれば、見て回ります。手間をかけた分応えてくれるので、後悔しないためにやるべきことはやる。を心がけています。

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小さな変化も見逃さない宮田さんの姿勢は、4年前に訪れた大きなターニングポイントが影響しています。

 

 

—農家になって今年で、何年くらい経つのですか?

16年目です。最初は、父の仕事を手伝ってる感覚だったんですが、最近はまわの人とのつながりが増えたり、自分の信念が出てきて楽しくなってきました。まあ、失敗もたくさんありますけど。

 

—失敗というと?

4年前に、突然、大粒のひょうが襲ったんです。キャベツはジャキジャキになって、かぼちゃも割れて茎だけが残るほど強烈なものでした。その時に、収穫できるのが当たり前じゃないことを痛感しました。

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—それは、メチャクチャ大変でしたね。

ほとんどの作物がダメになった中で、ハウス栽培で被害のなかったミニトマトに助けられました。そこから、色々な作物をつくることでリスクが分散されることを学びました。また、苗の段階だったキャベツが回復し、収穫できるまで成長したことから「簡単にあきらめちゃいけない」と教わり、植物の力を感じましたね。

 

自然の驚異をから感じた植物の力。「簡単にあきらめちゃいけない」何事にも通じる大切なことですよね。

失敗を乗り越え、自分の信念が出てきて楽しくなってきたという宮田さん。楽しさを感じることと、これからについて語ってくれました。

 

—やってて楽しいなー!と感じることは?

「こういうのつくりたい」って自分がイメージしているモノッってあるんですよね。それがその通りになったときは、やっぱりうれしいです。

 

—つくることって楽しいですよね。

前は考えたことなかったんですが、最近は年をとっても何かしら作っていたいと思うようになりました。いまは、収益とかも考えなきゃいけないので、「純粋に作物をつくる」ってことをしてみたいですね。

 

 取材当日は、3歳と5歳の元気なお子さんも顔を見せてくれました。

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—お父さんになって何か変わったことはありますか?

 そうですね。やっぱり子どもがやる気の源になっています。「しっかりやらなきゃ」と思いますね。自分たちが作ったものをおいしいと食べてくれますし、お手伝いもしてくれます。仕事を頑張るのと、休んで家庭を大事にする、そのバランスが難しいですけどね。笑

 

—最後に読者の方へメッセージを

農業に興味を持ってもらえるとうれしいです。農産物に限らず、国産のものや地元のものを安心して買ってもらいたい。子どもがいる身として、安心安全なものを第一に考えて生産していますし、そのために、日々がんばっています。

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終止にこやかに、ひとつひとつの質問に丁寧に応えてくださった宮田さん。あたたかな人柄の中に、心に秘めた信念を感じた取材でした。

 

食育フリーマガジンmogmag第10号では、
宮田さんの取材記事を掲載しています。

WEB版では触れていないエピソードも、
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おわります。

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食育フリーマガジン『mogmag(モグマグ)』代表取締役 編集長。
食育アドバイザー/幼児食インストラクター。

寒くて暑い旭川市出身。幼少期はおもに、自然豊かな「お米とでんすけすいかの街」当麻町にある祖母の家で、田んぼと畑を走り回って過ごしました。「思い出にはいつも食べものがある」食いしん坊の料理好きです。
大学進学を期に北海道をはなれ、都会の荒波にもまれる。卒業後、札幌にうつり印刷会社、広告代理店などをへて、2010年実父とお酒と音楽のお店 oyacoをオープン。
デザイン、イベントの企画運営、店舗運営に携わり、「占ナイト」「モテナイト」などユニークなイベントを展開。2012年惜しまれつつ閉店しました。
2012年よりフリーランスのグラフィックデザイナーとして活動し、2013年に長女を出産。
子育てをきっかけに「子どもと食」の大切さを見直し、2015年食育フリーマガジンmogmag(モグマグ)を創刊しました。
「ママも子どもも笑顔の食卓」をテーマに情報を発信し、おいしい笑顔をはぐくんでいます。
北海道新聞『朝の食卓』にて、コラム執筆中です。

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