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子どもの食育暮らしと食

小さな舌を感動でいっぱいに。ー テロワールシンガーソングライター中田雅史が紡ぐ、人や大地とつながる食卓

2018.10.09
高橋さやか WRITER

高橋さやか

誰かの歌を聴いて、涙が流れたのは初めての経験だった。

ーー1年前の夏、中田雅史くんの2nd full album 「僕らのテロワール」のリリースライブで、雅史くんと妻のあこさんが歌った「つみき」を聴いた時のこと。夫婦の姿をつづった歌詞と二人の歌声、あこさんの腕に包まれたここみちゃんの姿を見ていたら、娘が生まれてから、慣れない子育てと生活の変化に夫とすれ違ってばかりだった日々がよみがえって、思わず涙が溢れた。

いつか、モグマグでイベントをやる機会があったら・・子育て中のお母さん向けにライブを企画することがあれば・・その時は絶対に雅史くんにお願いしようと思ってきました。

masashi_07そんな想いから、2018年10月20日(土)に初開催のイベント「はじめのひとくち展」では、中田雅史くんの心に響くライブをお届けします。
それに先駆けて、雅史流?! 子どもの食について大切にしていること、わが家のルールなどなどインタビューしてきました。

中田雅史

masashi_09プロフィール:1984年12月2日生まれ。
北海道島牧村出身。北海道を拠点に全国を旅しながら風土を醸してゆくテロワールシンガーソングライター。
雄大な自然を想起させる詩の世界観と深く温かな歌声、アコースティックギターで奏でる、楽しさと優しさと懐かしさの同居する曲は、 聴く人のココロとカラダを不思議と調和していく。
各地での様々なスタイルで行うライブ以外にも、CDプロデュース・楽曲提供・配信・TV・ラジオ・YouTubeチャンネル「masashihouse」
顔の見える暮らしの実践・地域おこしなど、 多方面に活躍の場を広げている。

オフィシャルWEBサイト

YouTubeチャンネル「masashihouse」

 

真っさらな舌を感動でいっぱいに

まだまだ夏の陽射しが照りつけていた8月のはじめ。ランチとイベントの打ち合わせをかねて訪れたカフェで、インタビュースタートです。

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ーー長女のここみちゃんも、1歳をすぎて色々なものを食べられるようになってきたと思うんですが子育てする中で「食」に関して大切にしていることって?

雅史:まず感じてるのは、子どもと親の舌って全然違うなっていうこと。子どもの舌って、真っさらな感性で、少しずつ舌ができていく過程にあるでしょう。だから、その舌を「感動させたい!」って思ってる。

ーー感動させたい、というと・・?

雅史:トマトやいちご、さくらんぼみたいに普段何気なく食べているものも、例えば、自分でもいで食べさせることで、最初のインパクトがすごく大きくなる。今は、刺激的な食べものもたくさんあるけど、根源的な味だったり体験のインパクトがあれば、その刺激を突き抜けていくんじゃないかと思うんだよね。

ーー確かに。うちの娘も一時期トマトを全然食べなくなったんだけど、去年の夏に農家のお友達の家に行って、自分で収穫して食べたトマトがすごく美味しくて。それ以来、またトマトを食べるようになったり、体験や味のインパクトって、大人が感じる以上に子どもには大きいのかも。

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自然の楽しさや感動を通して突き抜ける感覚を育てたい

雅史:自分自身が島牧村で育って、島牧って海があるんだけど、潜って大物とれたら一人前。みたいな感覚があったんだよね。

ーー同じ北海道で、そんな世界があるとは・・

雅史:その原体験が突き抜けていたから、高校に入って札幌に来た時に「遊ぼう」って行ってゲームやカラオケに行っても、すぐに飽きちゃった。自然の楽しさや感動にはやっぱり敵わないなって。だから、ここみにも自然の楽しさや感動を通して突き抜ける感覚を育ててあげたいと思ってるし、自分自身も最近は、1日1回はこの世界から外れて没頭する瞬間を作るようにしてる。

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ーー大人になると、なかなか没頭する時間を作るのって難しいけれど、仕事とか家庭とか慌ただしく過ごしてる人ほど大切なことだね。

雅史:まずは自分を整えようと、そういう時間を設けてたんだけど・・

ーーけど?

雅史:最近気づいたのが、自分も大事なんだけど「嫁の幸せが、家族の幸せ」っていうこと。だから、まずはあこが幸せであり、家族としてちゃんと幸せであれるようにミュージシャンとして安定感を持った活動をしていくことにしました。

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ーーあ〜それは、本当に一番大事なことですね。


味の向こう側を見せたい

ーー食の方に話を戻すと、ここみちゃんは、好き嫌いとかある?

雅史:トマトが好きだったり、その時その時で好みが変わるんだけど、毛嫌いしているものも本物の味を知らないだけなんじゃないかと思っていて。

ーー本物の味というと?

雅史:ストーリーのある食べものというか、人との繋がりや心が感じられる食べものというのかな。
じゃがいも一つとっても、大地の力や命が感じられて、食べた時に「なんじゃこりゃー」みたいな・・味の向こう側? 今まで味わったことのない感覚をえられるとそれだけで、今までの嫌いが覆っちゃったりする。

ーーあぁ〜うちの父は、母の実家で取れたアスパラを食べた時に、それまで嫌いだったんだけど「こんな美味し物があったのか!」と感動したってよく言ってる。

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雅史:ここみにも味の向こう側をたくさん体験してもらいたいし、人や大地との関わりがあって、「いのちを食べてるんだ」ってことを知るだけで、食べものへの理解も変わってくると思う。
食べものもご縁だなと思っていて、ベジタリアンとかいろんな嗜好があるけど俺は「ありがたりあん」でありたいなと。

ーー「ありがたりあん」「味の向こう側」・・顔の見える暮らしや地域おこしなどで生産者の方たちとも親交が深いミュージシャン、中田雅史らしい名フレーズが飛び出ましたが、最後に「はじめのひとくち展」では、どんなステージを?

雅史:子どもも大人も楽しんで気づけば輪になっているような、あたたかいステージをお届けします!

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10月20日(土)に開催するイベント はじめのひとくち展にて、
中田雅史さんのライブを実施します。
入場無料ですので、気軽にいらしてくださいね♪

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* * *

はじめのひとくち展

hitokuchiten_04とき:2018年10月20日(土) 12:00〜17:00
ところ:ノーザンキッチン~オールデイダイニング~
札幌中央区南2条西5丁目26-5(クリックすると地図が開きます)
ラ・ジェント・ステイ札幌大通2F
入場無料

 

ライブ以外にも楽しく役立つステージやマルシェなど盛りだくさんでお届けします!
アウトドアブランドロゴスによるキッズスペースもありますので、ぜひお子さんと遊びにきてくださいね。

 

イベントの詳細はこちらをご覧ください!

 

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食育フリーマガジン『mogmag(モグマグ)』代表取締役 編集長。
食育アドバイザー/幼児食インストラクター。

寒くて暑い旭川市出身。幼少期はおもに、自然豊かな「お米とでんすけすいかの街」当麻町にある祖母の家で、田んぼと畑を走り回って過ごしました。「思い出にはいつも食べものがある」食いしん坊の料理好きです。
大学進学を期に北海道をはなれ、都会の荒波にもまれる。卒業後、札幌にうつり印刷会社、広告代理店などをへて、2010年実父とお酒と音楽のお店 oyacoをオープン。
デザイン、イベントの企画運営、店舗運営に携わり、「占ナイト」「モテナイト」などユニークなイベントを展開。2012年惜しまれつつ閉店しました。
2012年よりフリーランスのグラフィックデザイナーとして活動し、2013年に長女を出産。
子育てをきっかけに「子どもと食」の大切さを見直し、2015年食育フリーマガジンmogmag(モグマグ)を創刊しました。
「ママも子どもも笑顔の食卓」をテーマに情報を発信し、おいしい笑顔をはぐくんでいます。
北海道新聞『朝の食卓』にて、コラム執筆中です。

ブログもご覧ください。
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http://www.sayakat.com

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