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子どもの食育

下川町移住体験|親子で楽しむ『しもかわ体験オリジナルツアー』

2018.12.20
高橋さやか WRITER

高橋さやか

自然あふれる環境でのびのびと子育てをしたいーー。子どもが生まれるまでは思ったこともなかったのに、娘が生まれてからそんな風に思うことが増えました。

今回、食育への取り組みの取材をきっかけに森に囲まれた下川町の移住体験ツアーに参加してきました。
食育から突然、移住の話?!と思われそうですが、下川町ならではの食につながる体験を存分に味わってきましたので、ご紹介します!

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札幌から特急に乗りまずは旭川へ。そこからさらに快速に乗り換えて名寄へと向かった高橋家。

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下川町にはJRが通っていないため、下川町産業活性化支援機構 タウンプロモーション推進部の立花さんが名寄駅にお迎えにきてくれました。

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職人技を体感!下川町産木材で作るマイ箸

最初に向かったのは、下川町産の木材を使用してつくるマイ箸づくりの体験工房【 木子精(きのこころ)】
ねじり鉢巻のご主人がお出迎えしてくれます。

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まずは、使用する木材選び。あらかじめ面取りをされた材料の中から好みの木を選びます。
娘はサクラ、夫はクルミ、私はナラを選択したら、マイ箸づくりのスタートです。

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ご主人が、お手本を見せながらカンナの使い方を教えてくれます。スルスルと削れていくご主人の木材。「ま、こんな感じで削ってみたらコツを掴めますから」と言われて削ってみると・・

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ん?削れているのか? めちゃ簡単そうにやってたけど、自分がやると難しい〜専用の台にのせて、八角に削っていくのですが、思っていたより難しく全体のバランスが・・
悪戦苦闘する両親のかたわらで、娘はご主人に手伝ってもらいながら一番綺麗に削れていました。

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全体が整ったら、サンドペーパーをかけ、仕上げにエゴマ油を塗って完成。
箸袋も一緒に作ることができました。折り紙の要領なので、娘も喜んでいましたよ。

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お箸やフォーク、スプーンなどの食具って、選んで購入することはあっても自分で作る機会はなかなか無いもの。

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毎日使うものを自分たちの手で作ると、愛着もひとしおで食事の時間が楽しくなります。
お箸をなかなか使いたがらなかった娘ですが、自分でマイ箸を作ってからはすすんで使うようになり、思わぬ相乗効果も!

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暮らすように過ごす森のなかヨックル

マイ箸づくりの次に向かったのは、今回の宿泊先となる森のなかヨックル。
自炊のできる設備の整った独立したコテージで、暮らすように滞在できます。

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裏山には、お散歩のできるみくわヶ丘や、敷地内には自由に収穫のできるヨックルガーデンも。
2日目の朝は、ヨックルガーデンで収穫したレタスとミントを朝食にいただきました。

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ホテルに宿泊するのとはまた違った感覚で、窓の外に広がる心地よい景色を眺めながら「住めるね、住みたいね」なんて会話をしつつ、家にいるようなリラックス感で滞在することができました。
私たちが訪れた際も、長期滞在している方がちらほらといらっしゃいましたよ。

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美しい夕日を眺めながら向かった地元食材のレストラン

幼児センターでの食育取材を終えたら、あっという間に夕暮れに。

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美しい夕陽をながめながら、立花さんの案内で夕食をいただくカフェへ向かいます。その途中に現れたのが、酵素卵の自動販売機!

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酵素卵とは、下川町で約半世紀にわたり養鶏場を営むあべ養鶏場が鶏に与える餌に昆布酵素や乳酸菌などを使用してつくられる、体に優しく甘みのある卵です。
札幌のスーパーでも見かけたことがあるのですが、手が出せずにいたところお手軽な価格で自販機に。思わず購入です。

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酵素卵を手に向かったディナーのお店は、カフェ美花夢(びかーむ)。

牧場を営むご家族が開いたスローカフェで、牧場の絞りたて牛乳を使ったチーズや無農薬野菜を使ったランチメニューなど、地元食材にこだわった体に優しいお料理が楽しめます。
香り豊かで小麦の味がしっかり感じられる下川町産小麦ハルユタカの天然酵母パンや、チーズクリームのロールケーキやプリン、季節のスイーツなども。

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この日いただいたのは、パスタやピザなど、どれもおいしくボリュームたっぷりなメニューの数々。その中でも、下川町産のミニトマトと自家製のモッツァレラチーズを使ったサラダと、隠れた人気メニューというラザニアも絶品でした!

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お食事の前には、下川町産業活性化支援機構の長田さんから下川町の概要についてのお話が。
政府が2018年度創設した「SDGs未来都市」及び「自治体SDGsモデル事業」に選定された下川町。
人口急減や市町村合併など、さまざまな困難や危機に挑戦し続けてきた下川町の歴史や、地域の森林資源を活用した持続可能な社会に向けての取り組みについてお話をうかがいました。

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森林資源を活用する下川町

下川町では、面積の90%を占める森林資源をあますことなく使い、
生産・加工・販売の一本化に
取り組んでいるほか、森林バイオマスを活用した熱エネルギー自給の取り組みを行い、現在では町内の49%をまかなっています。
将来的には電熱の完全自給を目指してるいそう。(すごい・・!)
また、幼児〜高校生までの15年間にわたる森林環境教育プログラムを実施。幼児期は森に慣れ親しむことからスタートし、高校生になると商品開発や森林の有効活用について考えていきます。

地方自治体が共通して抱える課題である、超高齢化対応社会への対策にも積極的に取り組む下川町。限界集落の再生、新たな人の流れの創出による移住者増加など、さまざまな側面で成果をあげていることを知り、その先進的な取り組みに感心しきり。

おいしいお食事をいただきながら、下川町やお互いの仕事の話など「こんなことをやっていきたいんです」「いいですね、いいですね」と未来について前向きに語り合えることに心地よさを感じながら、1日目の夜がふけていきました。

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2日目は、娘の意外な選択?!でヤマベ釣りへ。

下川町滞在2日目の朝は、ヨックルガーデンでレタスとミントを収穫し、前日に購入しておいたパンと酵素卵の目玉焼きで朝食。

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そこから、ヤマベ釣りへと向かいました。
ガイドをしてくれたのは、しもかわ観光協会の園部さん。下川の市街地から車で移動し、どんどん森の中へ。

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想像以上に森の奥へと到着し、園部さんが用意してくれた釣り用のウェアに着替えていざ川へ!初めての釣り体験にドキドキワクワクな私と娘。釣りへは行ったことがあるけれど、釣れなかった・・という夫も今回こそは!と意気込みながら臨みました。

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ビギナーズラックでサクッと釣れたりしちゃうのでは? なんて思っていた私たちでしたが、そう甘くはありませんでした。

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なかなか釣れず苦戦する中、ようやく釣竿が動いた・・! つ・・釣れた!

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でも、これどうしたらいいのーー?と戸惑っている間に、逃げられてしまいました。無念。
結局この日の釣果は、2匹。

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私たち家族は0で、園部さんと途中から参加した地元のご家族が釣ったものを、川原で火起こしをしていただきました。

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こんな気持ちの良い環境の中でいただけるなんて最高。

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普段、何気なく口にしているお魚ですが、自分たちで釣ってみることで、食材を自分たちで手に入れることの大変さを知り、感謝の気持ちが一層強いものに。

以前、知人の農家さんのお宅で農作業のお手伝いをさせてもらった時にも感じたことですが、何事も経験してみることでその仕事への敬意が生まれるなぁと。映像で見たり、本で読むことで知識はつくけれど、実際にやってみるのとは大きく違います。
体験してみることで、大変さや感謝の気持ちが芽生える。子どもと一緒にさまざまな体験をすることの大切さをあらためて感じました。

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ヤマベ釣りを楽しんでいる間に、帰りのJRの時間が迫ってきました。楽しい時間はあっという間。来た時と同じく、立花さんが名寄駅まで送ってくださり、最後に記念撮影を。

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年前に特産品の手延べうどんをいただいたことがきっかけで、なんとなく気になり続けていた下川町。
「移住者が増えている」「環境未来都市」「森林環境教育」などのキーワードと共に、下川町に関する記事を読んでは、「行ってみたいなぁ」と思っていました。

今回、念願叶っての下川町訪問。その足がかりとなったのが「親子で楽しもう!しもかわ体験オリジナルツアー」の存在でした。

日程やアクティビティなど、家族の都合に合わせてオリジナルのツアーを組んでくれる素敵なプランです。今回の記事にも登場した立花さんがきめ細やかに対応してくださり、出発の数日前に届いたオリジナルの旅のしおりに、期待度が高まりました。

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1泊2日では、全然足りない!と感じたほど、盛りだくさんで期待を裏切らないツアーは、家族の心に残るものとなり、何度も訪れたい町に。
「格安の空き家がでてるんですよ」と言う立花さんの言葉に、夫はその後真剣に購入を検討し続けています。笑

自然の中で、のびのび子育てをしてみたい
下川町がなんだか気になる
そんなご家族は、ぜひこの体験ツアーに参加されてみてはいかがでしょうか^^
きっと、下川町の虜になること間違いなしです。

親子で楽しむ『しもかわ体験オリジナルツアー』のご案内

shimokawa1_24下川町では、移住を検討されているご家族向けに、それぞれのご家族に合わせた内容をお選びいただく、“オリジナルツアー”を開催しています。

 

<選べるアクティビティ~冬~>
・森さんぽ+森の恵みでグッズ作り

・ドサンコ乗馬体験
・雪山ソリすべり+カンジキ作り
・アイスキャンドル作り etc…

 

下川町の窓口の方と日程や体験を相談しながら、特別なオリジナルツアーを一緒に考えることができます!

詳しくはこちら:下川町地域交流サポートWEB

【こちらもあわせてご覧ください】
森に囲まれた町で五感をフル回転 ーー地域みんなで取り組む下川町の食育

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食育フリーマガジン『mogmag(モグマグ)』代表取締役 編集長。
食育アドバイザー/幼児食インストラクター。

寒くて暑い旭川市出身。幼少期はおもに、自然豊かな「お米とでんすけすいかの街」当麻町にある祖母の家で、田んぼと畑を走り回って過ごしました。「思い出にはいつも食べものがある」食いしん坊の料理好きです。
大学進学を期に北海道をはなれ、都会の荒波にもまれる。卒業後、札幌にうつり印刷会社、広告代理店などをへて、2010年実父とお酒と音楽のお店 oyacoをオープン。
デザイン、イベントの企画運営、店舗運営に携わり、「占ナイト」「モテナイト」などユニークなイベントを展開。2012年惜しまれつつ閉店しました。
2012年よりフリーランスのグラフィックデザイナーとして活動し、2013年に長女を出産。
子育てをきっかけに「子どもと食」の大切さを見直し、2015年食育フリーマガジンmogmag(モグマグ)を創刊しました。
「ママも子どもも笑顔の食卓」をテーマに情報を発信し、おいしい笑顔をはぐくんでいます。
北海道新聞『朝の食卓』にて、コラム執筆中です。

ブログもご覧ください。
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http://www.sayakat.com

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